彼と出会ったのでは、出会い系のPCMAXというサイトでした。
最初はたわいもない話をしたり、人生の先輩としていろいろなアドバイスをくださったりとても紳士な印象でした。
いくつかの会社を経営している敏腕社長でしたが、今は部下に任せていて時間が余っているとのことでした。
PCMAXでやり取りした後ラインを交換してしばらくすると、ご飯の誘いがありました。
普段ならそのようなサイトで出会った人と二人きりでご飯に行くのは何かその先があるのではないかと考えていましたが、相手は60歳を過ぎたおじいちゃんですから私も安心しきって二つ返事で「いいよ。」と答えました。
当日になり、待ち合わせの場所まで迎えに来てくれるとのことだったのでその場で待っていると、目の前に真っ黒のロールスロイスが停まりました。
まさかと思いましたが、受け取ったラインの文を読む限りその車で間違いありませんでした。
実際に会ってみると私が想像していた人とは程遠く、全身ブランド服で、チョイ悪と言ったらいいでしょうか…
びっくりしたのを覚えています。
それからご飯をご馳走になり、また車に乗ったところ、なんと、いきなりキスをされました。
いつものことなんだろうか、とても慣れているな。
という印象もありましたが、まずは驚いて固まってしまいました。
しかし、ほろ酔いの私は、その「おじいちゃん」のテクニックに少しずつ快感を得ていくのです。
いけないことをしている、そう思えば思うほど少しずつ身体が答えていくのです。
気づけば、彼の自宅、といっても何個ももっているマンションの一室にいました。
その頃には気持ちも冷静になっていましたが、家にまで来てしまった。どうやって帰ろう。そんなことを考えながら言葉を交わしていました。
すると彼が財布を取り出し、私に5万円を差し出してきました。
「1回につき5万円払う。ダメですか?」
そう私に言って来たのです。
お金で買うなんて、ほんとにお金もちはろくでもないなと思う反面、その当時私も若くお金には苦労していましたので5万円という大金に負けてしまったのです。
当然それからシャワーに行き、何をしているんだろう…という葛藤と戦いながらも、もう後には戻れないという覚悟もありました、
普段からここをそういう場として使っているんだな、というような部屋でした。
彼の要求は多く、1番困ったのは中で出したいという事でした。
さすがに私も拒否をしましたが、「金は払うから産婦人科に行ってピルをもらって来てほしい」とまでも言われました。
こんな事続けちゃダメだ。と思いながらも美味しいものも食べれて、20分我慢すれば5万円という大金が一瞬にして手に入る。という事にデメリットよりメリットの方が多く感じた私はそれからも何度かその彼と会い体の契約を続けていきました。
しかし、私も少しずつ大人になるにつれて、いつまで続けるんだろう…いい感じの人もできて、こんなことを知られたらどうしよう…そう言った不安がよぎって来ました。
彼からの連絡は本当にシンプルでその日に空いていたら、「今日はどうですか?」と送られてくるだけで後は私が「大丈夫です」と返事をすればいつもの指定の時間、場所に集合の流れでした。
その日もいつもと同じ連絡がきましたが、「好きな人ができたのでもう続けられません」と送りました。
それ以降彼からの連絡はありません。
私の様な相手はいくらでもいるので困ることもないですし、去る者追わずです。
それから数年経ちましたが、一切連絡を取っていませんしそのことは誰にも言っていません。
今になり、なんてことをしていたんだろうと同時に、5万円稼ぐのってこんなに大変なんだと思ったり、若さゆえの行動でしてが、PCMAXでたくさんの教訓を得た気がします。
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