3月に入り暖かくなってきました。
この時期は花粉と変態が増えるので出歩くときは注意が必要ですね。。。
こんにちは助兵衛でございます(´・ω・`)
先日ひょんなことからセックスワークサミットというものに参加して参りました。
「セックスワーク・サミット」は、これからの性風俗産業の進むべき方向性を議論するサミットです。サミットのキーワードは、「性労働(セックスワーク)の社会化」。実現するための方法・課題を考えるために、 多彩なゲストを交えて議論を行います。
自分が参加した今回のテーマはこちら。
「JKビジネスの逆襲 ~私たちを「買った」のは誰か?~」
http://www.whitehands.jp/20170305.html
テレビでの度々取り上げられることのあるjkビジネスについてです。
最近jkリフレというお店に足を運んだことのある自分としても、興味のある分野でしたので参加してみることにしました。
JKビジネスの過去と現在の状況を確認した上で、グレーゾーンの業態における
単なる社会的排除の強化ではない、本当に必要な社会的包摂の在り方とは何かを考える
こういった趣旨のもと、3人のゲストの話が司会者とのQ&A形式で進められていきました。
具体的なトークの内容はルール上書けませんので、話を聞いた自分なりのザックリとした感想を挙げていきたいと思います。
予め断っておきますが、自分の詳しい分野ではありません。
jkビジネスというワードの嫌らしさ
聞いていてまず感じたのが、jkビジネスについて話しているのか、jk風ビジネスについて話しているのか分からなかったこと。
簡単に両者の違いを説明すると以下の通り。
→現役女子高生が働いている
●jk風ビジネス店
→高校生を除く18歳以上がjkの制服を着て働いている
まずこれを分けて考えなければならない。
社会的問題になっているのは前者の、いわゆるアンダー店という方だ。
今回のテーマは「18歳未満・女子高生の過剰な接客業」を取り上げているのであるから、後者の「jk風ビジネス」とは始めから切り分けるべきである。
しかし話の中ではどちらもjkビジネスとして一括りにされてしまっている。
度々、「アンダーのいるjk店」「違法性のないjk店」などのようにjkビジネスの中で分別していることもあった。
とにかく聞いていて分かりづらかった。
そしてこの分かりづらさがjkビジネスというワードの嫌らしさでもある。
上に書いたように後者のお店には現役高校生はいない。
jkがいないのでjk風のお店なのである。
しかし、jkがいないにも関わらずjk店を名乗ることがあるのだ。
今回ゲストの一人として登壇された合法jkナビ運営の桑田さんは、現在リフレ店を経営している。
サミットの中でもお店について語っていたが、そのお店は18歳以上しか雇っていないjk風ビジネス店である。
ところがお店は「JKMAX」という名称なのだ!
いかにも高校生いそうじゃん!
jkビジネスやってそうじゃん!
なぜこうなるかというと、jkというワードが人が集まるからであり稼げるから!
やっぱり需要があるわけなんですよねjkに。
なのでコゾってjkというワードを使うのです、お店側もメディア側も。
その結果がjkビジネスとjk風ビジネスを一緒くたにしてしまっている要因ではないかと思う。
外から見たら全部jkビジネスに見えてるんですよね。
リフレで働いている女の子、高架下でビラを配っている女の子、一般的な目では現役高校生って思われていることのほうが多いんじゃないだろうか。
つい最近までは自分もリフレ店は高校生が働いているものだと思ってたし(´・ω・`)
まず世間の理解を深めてもらうにはjkビジネスとjk風ビジネスを切り分ける、やたらjkというワードに頼らない、ここから始めるべきではなかろうか(´・ω・`)?
jkビジネスというグレーゾーンはいらないのでは?
今回のサミットの趣旨にも挙げられているのが「jkビジネスというグレーゾーン」の必要性についてである。
先日、東京都は「jkビジネス」に焦点を当てた条例を提出した。
『個室で添い寝する「リフレ」、制服姿などを見せる「見学・撮影・作業所」、会話する「コミュ」、「カフェ」、同伴する「散歩」の五形態を「特定異性接客営業」と規定。十八歳未満に働かせることを禁止する。』
東京新聞より抜粋
jkビジネスが売春の温床、ストーカー被害の誘発になっていることを受け、都は犯罪防止のため対策を進めている。
これに対して「単純に規制を強化すれば良いというものでない」というのが今回のサミット側の所論である。
ゲスト側のjkビジネスの必要性を訴える主な意見は次のものである。
・居場所を見つけられる
・承認欲求を満たせる
家庭や学校で居場所のない女子高生が、jkビジネス店を拠り所とできるということ。
お客さんに認められる、気に入られることで、承認欲求を得られるということ。
ハッキリ言って弱すぎる主張だと感じた
出来ればもっとjkビジネスを正当化できる意見を聞きたかった。
居場所のない児童に拠り所を作ってあげることは大切である。
しかし、それがグレーゾーンでいいのだろうか?
jkビジネスは白ではない、過去の判例もあるように危険を伴うグレーゾーンである。
危険の可能性が高い場を、拠り所として提供するのはいかがなものだろうか?
話は変わるが、サミット終盤の質疑応答でこんな質問があった。
「児童でも成人でもない18歳~20歳が法律の後ろ盾もなく危険ではないか?もしjk風ビジネス店で働き、被害にあった場合の対策などはあるか?」
これに対してゲスト3名中2名の意見は次のようなものである。
「リスクを取れないのなら、jk風ビジネス店のような店で働かなければいい。」
もっともな意見である。
でも認めているんですよね、働く側にリスクのあるお店ということを。
経営側も危険と理解っているところを、児童の居場所にさせるわけにはいかないのではないだろうか?
また話は変わるがjkビジネス店で働く女の子の9割以上は「普通の子」、という話もゲスト側からあった。
残り1割未満が家庭の問題を抱えていたり、極度の貧困だったりするとのこと。
ほとんどが単純に遊びでお金が欲しくて、大きな額を稼げるから、ということで働いているらしい。
もうマジでいらなくない(´・ω・`)?
その1割未満の児童を無視するわけにはいかないが、そのために危険の伴う児童買春の温床となる場所を必要と言えるかどうか・・・
承認欲求については、バイトでもボランティアでもじゅうぶん満たせるだろう。
何もjkビジネスにこだわる必要性はまったくない。
直接人と触れ合って認められたいのであれば介護のバイトでもすれば良い。
jkビジネスに比べて、キツイし給料も格段に低いが、間違いなく人に認められるし感謝もされる。
にも関わらずリスクのあるグレーゾーンで働くのであれば、それは承認欲求などではなく単に楽して大金を稼ぎたいだけなのでは?
まとめ
以上の長ったらしい感想から自分の建前をまとめると次のようになる。
- グレーゾーンは無くすべき
- jkというワードを乱用すべきでない
今回のサミットではjkビジネスにというグレーゾーンを擁護するだけのじゅうぶんな主張は見当たらず。
むしろ商売として需要があるので、適当な理由をつけて正当化したいという印象すら受けた。
本当に女子高生を守ろうと考えるのならば、グレーゾーンなビジネスは無くなってしまってよいと感じた。
また、jkというワードが一般化してきたとは言え、未だに性的なイメージは拭えない。
jkビジネスをグレーゾーンではなく、完全ホワイトなビジネスとして存在させるなら、エロ集客目的でのjkというワードを使用を控えるべきだろう。
しかし、jkというワードに集客力がある以上、使い続けられるだろう。
店もメディアも人を集めたいからjkというワードを使う。
そう、この記事も例外ではない(´・ω・`)
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