咲さん(40代)女性 からのいただいた体験談です
40代後半の主婦です。
今の主人と結婚してちょうど25年になります。
子供は二人いてすでに独立しています。
上が女の子で現在は会社務めをしていて、会社の独身寮に住んでいます。
下の男の子は警察関係の仕事に就いていて、やはり寮に入っていますので、家では主人と二人暮らしです。
主人は運輸関係の仕事をしていて、週に一日夜勤があり家を空けます。
私自身はパートで週3日、近所の製麺工場に出ています。
特に健康面の不安もなく、また家計も裕福ではないながら、数年前に新築した持ち家でローンも抱えず暮らせていますので、今の時代恵まれているのかなと感じています。
主人とは見合いで知り合い、結婚する前も結婚後も他にお付き合いをした男性はいませんでした。
主人は真面目な人柄で、当時から地方では安定した職場に勤め、現在も仕事は一度も変えずに勤続30年の表彰を最近受けたばかりです。
ですから、勤め人としての不満は感じたことがありません。
ただ、知り合いの奥さんに派手な人がいて、その方の旦那さんは自分で会社を経営されているのですが、かなり羽振りがよく、最近もご夫婦で海外のクルーズ旅行に参加するなど、私たちとは違う暮らしをしているのを目の当たりにして、才覚のある旦那さんを持つと何かと楽しい思いも出来て羨ましいなとは思いました。
だからといって、収入面で主人を見下すようなことをしたことはありませんし、お酒も飲まずに事故の許されない仕事を実直にこなしている主人をむしろ、偉いなと思っていつも会社に見送っています。
一方で、もう少し私を構ってくれたらな、という思いを抱いたことはずっと前からありました。
不倫をしてみたいという願望があったわけではありません。
ただ寂しかったのかもしれません。
主に主婦が集まるチャットで知った出会い系サイトに登録したのは。
私が登録したのはハッピーメールでした。
ハッピーメールに登録をするとすぐ、何通かのメールが来ました。
その中でメールが続いたのは、最初にメールをくれた同い年の方と年下男性の二人でした。
二人とも取り留めのない会話を毎日交わしていましたが、あるとき年下男性の方が、私に会ってみたいと言う内容のメールをくれたのです。
当初はメールだけのお付き合いの約束でしたが、是非会いたいと誘われて悪い気はしませんでした。
また、その方は、私の趣味にしている歌手のこともよくご存知で、話をしていて楽しそうな方でしたので、歌手のリサイタルを見に東京に出た際、時間が合えば会いましょうかとメールを送ると、すぐに返事が来ました。
ハッピーメールでやり取りを始めて2週間後のことでした。
明治座での観劇の後、待ち合わせていた場所に到着したのは私が先でした。
5分ほど待ったでしょうか、背中越しに○○さんですか?と声をかけてきたのは長身でスラリとしたイケメンの男性でした。
ものすごい好印象でした。
お気に入りの歌手の観劇を済ませた後だったこともあり、気もそぞろで浮いたような気持ちで、その方と賑やかな繁華街をあてどもなく歩き出しました。
何を話したかは覚えていませんが、もっぱら内容はハッピーメールで交わしたことだったかもしれません。
初対面でもまるで話は途切れず、メールで感じていた通り、楽しそうな方でした。
繁華街を抜けると大きな公園があり、公園のベンチに腰を下ろして、1時間近く話をしていると、あたりはすっかり暗くなり出しました。
するとその方がメールで書いたことを覚えていますかと聞いてこられたので、何ですかと聞き返すと、会ってみて可愛ければキスさせてくださいねと書きましたよねと笑って言うので、思わず私は目をそらしました。
私が嬉しいながらももじもじしていると、「可愛すぎます」と言われ、目を閉じました。
その日はそれでお別れしたのですが、帰宅してもキスの感触は唇に残ったままでした。
一週間ほどして、主人が夜勤で家を空ける日、半日程度なら会えることをメールすると、彼は時間をとってくれました。
もともと主人が夜勤の日は、都内の独身寮に住む長女のところに泊まることも多く、外泊しても主人は気が付きません。
今のところ2週間に一度の割で彼とは会っています。
娘は仕事が忙しく、寮に戻るのは0時を過ぎることもあり、その前には娘の部屋に行くようにしているため、主人にも子供にも気付かれていません。
主人とはすでに数年体の関係はありませんでした。
夫ある身で不倫はいけないことをしていることは分かりきっています。
でも、周囲の方が更年期障害が始まってからまるで別人になられて行くのを見ると、女の人生はそこまでと言う思いも致します。
不倫関係になりますが今は彼との時間を大切にしたいと思っています。
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